有限会社 みやび行燈製作所

駿河竹千筋細工駿河竹千筋細工

駿河竹千筋細工

未来へつなぐ
「駿河竹千筋細工」

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  • 駿河の竹と
    細工の歴史
    静岡県の中部エリアでは、古来良質な竹が産出されていました。弥生時代の登呂遺跡からは、ザルやカゴといった竹製品が出土しています。
    江戸時代になると、精巧な籠枕が東海道を行く参勤交代の諸大名に人気を博しました。寛永年間(1624~)には、城下草深に住む鷹匠同心により、編み笠や鈴虫籠、花器などが竹ひごで作られるようになります。これが、武士や旅人の間で流行。駿府の竹細工は「駿河細工」と呼ばれ、全国に知られるようになりました。
  • 駿河の竹と細工の歴史

  • 駿河竹細工の中でも最も特徴的だとされる、丸ひごを使った「駿河竹千筋細工」は、天保11年(1840)に、華道や茶道、機織に秀でた菅沼一我(号は芳州庵)が、清水猪兵衛に教示したのが始まりです。以後、菅沼は多くの弟子を教養し、現代に続く礎を築いたと伝わります。
    明治に入ると、度々博覧会に出品されます。明治6年(1873)には、ウィーンの国際大博覧会で日本の特産品として鳥籠、菓子器などが出品されました。美術工芸品として高い評価を得たそうです。大正 13 年(1924)、パリの工芸美術装飾品万国博覧会では、鳥籠が銀杯を受領。以降、日本を代表する輸出品として、海外で高い評価を得て、発展しました。
    昭和51年(1976年)に通商産業大臣から「伝統的工芸品」の指定を受けました。現在も、日常生活の中で生きる伝統工芸をめざし、時流に合った製品の開発を続けています。
  • 駿河の竹と細工の歴史

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  • 伝統工芸士の
    手仕事
    日本には竹製品の産地がたくさんあります。静岡の「駿河竹千筋細工」は、どの産地とも作り方が異なります。他産地では、平たく太い「平ひご」を用いて編んでいく技法が主流です。対して、静岡では丸く細く整えた「丸ひご」を主に使います。丸いひごを、一本一本を組み千筋にしています。また、竹ひごを曲線にする独特の技法、輪のつなぎに「継ぎ手」と呼ばれる独自技法を駆使します。その工程を一人の職人が行い、仕上げまで担当します。
  • 伝統工芸士の手仕事

  • みやび行燈製作所では、藤枝市の孟宗竹を使用しています。竹の水分量が少なくなる立冬の頃に刈り取ります。水分の少ない竹は丈夫で、加工に適しているからです。刈り取られた竹は、我々職人の手で湯がき、乾燥させます。
    その後、一昼夜水に浸し柔らかくしから表皮を削る「皮けずり」。ナタで1㎝程に割り分ける「割り」。丈夫な外側を残すために内側を剥く「へぎ」。角をとり丸ひごを作る「ひご引き」。熱を加えて曲線を作る「ひご曲げ」。様々な工程を経て、一人の職人の手で作品を仕上げます。
  • 伝統工芸士の手仕事

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